HOME > 生産者のこだわり
「忘れられない味」「濃厚でなめらか」と、全国からうれしいお便りをいただく「べこの乳」ブランドは、会津の酪農家の皆さんが大事に育てた乳牛の原乳だけを使っています。
原乳の質にこだわる「べこの乳」は、地元の酪農家の皆さんの努力から生まれる乳成分の高い細菌数の少ない衛生的な原乳あってこそ。お客様にとっては、酪農家の皆さんの顔が見える製品づくりが「安心」と「おいしさ」につながると考え、弊社では、交流会を開催して親睦を深めながらお客様の声を届けたり、牧場の様子を聞いたりしています。また、社員の研修会やアイス牧場で開催するイベントなどにも酪農家の皆さんにご協力いただき、互いに切磋琢磨しながら高品質の乳製品を製造、出荷しています。
生産者の一人、小池徳男さんの牧場は、弊社の工場から車で片道15分の雄国山麓にあります。県内初の木造2×4工法の牛舎で32頭の母牛と仔牛を育てながら、質の高い牛乳を出荷しています。
牛の世話は「きれいな空気、きれいな水、きれいな寝床」が基本と語る小池さん。木造の牛舎は、換気を一番大切に考えて設計しました。風通しの良い広々とした空間で過ごす牛たちは、ストレスも少ないので表情もおだやか。辺りの空気ものびのびしています。
ちなみに小池さんの牧場では、牛1頭あたりの面積を通常の1.5倍(幅150cm 奥行190cm)にして、ゆったりと飼っています。
「面積が広いと隣に強い牛がいても逃げられるんだよね。排泄物の始末など世話をする方は大変だけど、それが私たちの仕事。年中、もみ殻を敷いて牛舎を乾燥させておけば匂いの問題もありません」
エサは、複数回に分けて与えます。
「人間もそうだけど、一度に大量に食べるのはよくない」。
何回にも分けて食べることで胃に負担を掛けないで済むのだそう。
「牛が心地よい環境は、人間にも心地よい。食べ物も住むところもすべて同じです」
ストレスの少ない環境でのびのび過ごす牛は、乳量も豊富。
1頭当たりの10カ月の乳量を全国平均と小池さんの牧場の牛とで比べてみると、全国の平均乳量が約8,500キロ。一方、ストレスの少ない小池さんの牧場の牛は、多い時で1頭当たり1万1,000キロにもなるのだそう。
「うちの牛の乳量は、福島県内ではトップクラス。会津では一番です」
「北海道でもどこでもそうだけど、成績のいい牧場の主は、牛舎にいる時間が長い。だから事故もない」。
最近の牛は、改良が進み過ぎて野性味が少なくなってきているそうです。
「発情のサイン『挙動』というのですが、いち早く気づくことも私たちの仕事」
発情が近づくと牛は、ホルモンの関係で鳴いたり、いろいろな動きをするようになるので、小池さんたちは、昼夜を問わずこまめに観察しながら世話をしています。
「発情のサインは、とてもデリケート。いつもそばにいて牛の変化をつぶさに観察していないとわかりません。牛が妊娠して仔牛を出産すれば、またお乳が出ます。良い循環を続けていくためには、いつも牛のそばにいる。これが大事なんです」
牧場見学や工場見学の際は、互いに連携を取りながら搾乳から乳製品ができるまでのすべての工程を見学できるプログラムで、皆さまをご案内しております。
特に喜ばれているのが試飲です。本来の味を子どもの頃に覚えておくと、違いがわかるようになります。ぜひ、お出かけください。